鏡の中の像

kutuzawa2005-07-24

昨日 床屋にいった 鏡に映る映像の中に 標語の書いてあるカレンダーが写っていた 言うまでもなく 左字である 鏡に映る映像は左右が逆になる これは誰でも知っていることだが では なぜ左右だけ逆になり 上下が逆にならないのか
上下が逆になり 左右が逆にならない ということがなぜ起こらないのか
これを説明するのがかなり難しい 従来の説明はこうだ 人は重力の働く方向から上下を強く意識しているので 規定概念として上下は固定されたものといつも思っている だから鏡の映像は 上下は変わらず 左右が逆になると考えているが  左右を固定 されていると考えると 上下は逆になっている なんだか とてもわかりにくい説明である
それでいくらか わかりやすい説明を考えてみた
紙に + の字を書く どちらでもいいがこの図の縦棒をA 横棒を B としよう これを重力の呪縛から解放するために 重力の働かない宇宙空間にもって行ったとき A と B は単なる直角に交わる線であり 対等な条件である これを鏡に映したとき 鏡の中の像は A を固定して考えれば B は 逆になり B を 固定して考えれば A が逆になる
単なる線だと逆かどうかわかりにくいので Aの端には黒と白の Bの端には赤と青の丸をかいておくといいと思う
つまり人間が重力という考えから解放されたとき 上下も逆になるのである