掛図

NHKの特番 明治の教育に 掛図がよく使われていたことを報じていた
そのとき出てきたのは表のようなもので黒板に書くより能率的で絵も挿入されていて 教科書の補助教材のようなものだった
山形県の小学校でも掛図は使われていたが このような使われ方をしている掛図のことはみんな忘れてしまった
覚えているのは 先生がたまにやってくれるお話の時の掛図だ その掛図は大きな紙芝居のようになっていて ストーリーに沿って数枚の絵で構成されていた 覚えているのは
金の斧銀の斧 ありとキリギリス 醜いアヒルの子 など いつもは注意散漫な私もこのときは熱心に集中してに聞き入った 話は教訓的で 欲張りすぎるとよくない 怠けてはいいことがない 自信を持ちなさい などだが私は そんなことよりも 話の筋の面白さにひかれたのだ 日本昔話と違った なにか新しい面白さを感じた
子供を教えるとき 何か息抜きとか 気分転換が 必要だとこの時のことを思い出すと思うのである