ハンコ 2

どうも男の子は妙なことに関心を示すものらしい 友達に将来先生になりたいといっていた子がいて なんでと聞くと 朱の筆で 赤丸や ×を付けたり 習字にに訂正を入れたりしたいのだいのだそうだ 

私も大人になってもハンコのことが忘れられず 定年退職した時のこと 新聞に篆刻のことが出ていた 申し込むと 篆刻の一式が送られてきた 篆刻(てんこく)とはハンコ作りのことであるが送られてきたものは 印鑑用の比較的軟らかい石 と ノミ 篆刻の説明書など 木で掘るものもあるが木はなかなか硬くて掘りにくい 初心者は石を用いている 篆刻は中国から伝わったもので字の書体も中国式独特のものを用いるが これでは読みにくい 要するに自作のハンコが出来ればいい ハンコは左字を彫らないといけないから難しい

ハンコには白字と黒字がある 白字は字が白く浮き上がり周囲は朱色である 黒字は字が朱色でまわりは白である 一般的な印鑑は皆このスタイルである しかし作るには白字の方が簡単であるので 私の作ったものはほとんどが白字である 自分の名前やイニシアルなど作ったが 写真のハンコは最大のもので蔵書などに押したがだんだん飽きて使わなくなったものである 驚いたことにハンコのも私独特の字の癖が出ていた 

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教育物理と言うのは まだ元気だった現職直後の時 物理を分かりやすく教えるための実験器具の考案などを学院のH先生や他校の先生たちとともにやっていた その面白さを忘れられず 退職後も続けることにして学友のH氏も巻き込んでレンタルルームの名を教育物理研究所などとしたものです H先生には部屋のネームプレートまで作っていただいたのでした