日めくりカレンダー
子供のころのカレンダーは日めくりカレンダーであった 大体カレンダーという言葉より暦の方が一般的で 昔の紙は厚さを薄くするのが難しかったらしく365日の暦と言うとかなり厚手になってしまう これを大黒柱に掛けておく 日曜はピンクの紙 土曜はブルーの紙でウイークデーは白と相場が決まっていた 一日一枚その分厚い暦を破いてゆくのであるが 破く役目は長男の私がやっていたと思う 年末近くになると早くお正月にならないのかと 暦の枚数を数えたりしていた モーいくつ寝るとお正月 という歌の通り心境であった 正月には 田舎にいたときは盛大な餅つきがあった 田舎では何かというと餅をついて祝うので年3,4回餅つきがあるが 正月の餅つきが規模が大きくてそれを見ているのが楽しかった アンビン餅という あんこ入りの餅を母が作ってくれたからである アンビン餅とは 皮の厚い大福で 大福の皮は柔らかくすぐ食べやすいが アンビン餅は 餅が固くなってしまうのでこれを囲炉裏のそばで焼いて食べる 少し焦げた餅に入ったアンコ これが又となく旨いものと感じた
姪が懐かしい日めくりカレンダーをお正月に送ってくれた 理科の先生だった事にちなんで 天文カレンダーである
日めくり天文カレンダー
このカレンダーは一日一言 有名な科学者の名言がかかれている 例えば レオナルドダヴィンチの 「最も高貴な娯楽は 理解することである(The nobelst pleasure is the joy of understanding)」
そしてその日に出る月の映像が描かれている
一月13日は新月(New Moon)であった つまり真っ黒な月 地球から見ると月の真後に太陽が当たるので光った部分が見えないのである それから15日経つと月の真正面に太陽の光が当たり 十五夜お月さんになるはずだと 13+15=28日 の日をめくってみた 満月(Full Moon)は一日ずれて29日であったが 大体理論通りになっていた