ゴム紐2

理科で習う状態の変化に水と氷の場合を考える 水は水の分子が集まったもので分子が自由に動き回っている 自由に動き回るのには水の温度が0度以上であることが必要である つまり水の分子が運動するエネルギーが必要である これ以下であると自由に動けなくなり 分子同士が引き合って固まり氷という結晶をつくる ただ固まるのでは無く結晶ができるのは分子が手を取りあって一番安定な状態をとろうとするためである

この状態をゴム紐に当ててみる 輪ゴムはそのままではゴムの分子が細い網目状に繋がっていて分子がもつれた糸のようムチャクチャな状態 言わば疑似液体の状態 つまり水に近い状態

ところが伸ばすと分子が直線状に並び整然とするので疑似個体の状態 つまり氷に近い状態

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 ① 輪ゴムを用いて実験をしてみる図のように輪ゴムを唇に当ててゴムを思いきり伸ばしてみる するとかすかであるが温かさを感じる つまり水で言うと 水から急に氷にされた 氷にされたのだから冷たく感じると思いがちであるが 逆に温かさを感じるのは力ずくで氷にされたので水の時の熱がまだ残っている 氷になった状態ではこの熱はいごごちが悪く要らないので外に放出するので唇は温かさを感じる

② 今度は伸ばしたゴムを急に元に戻す すると輪ゴムがつめたく感じる これは前と逆で 氷の状態から水の状態に強制的にされたので冷たいままである 本来水であるためには熱が必要である この熱を接している唇から得ようとするので唇は冷たく感じる

これは唇が粘膜のようなものでかなり敏感な温度センサーであるのでこれを利用したのである

輪ゴムがあれば簡単にできる実験なので試してみてはどうでしょう 微妙で分からないときは何回か繰り返すうちに感じ取れるようになると思います 温かさと冷たさが交互に感じられたら実験成功です

ゆっくりやらないで急にやるのがコツです ゆっくりやる唇からでなく周囲から熱の出入りが起こりますので感じられないかもしれません