お正月

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この文は時間的には前後しますが古畑病院の時のものなのでここに載せます

本の頁をめくった時このカードが出てきた 栞代わりにしていたものである 古畑病院には2回入退院を繰り返しているが これは前の入院の時のことです

病院で正月を迎え ささやかながら蒲鉾などおせち料理らしいものが出ていて お雑煮の様に餅の入ったお吸い物が出た事を記憶している そして このカードが添えてあった 

お正月と言えば毎年年賀状を出していたが 今年はその前に入院という事で1通も出していない 大変気にはなっていたが仕方がない 知人たちは突然来ない年賀状から 奴に何か起こったと思っているだろう 

もう何年も前 新聞に年寄りになった時の心得として 1風邪ひくな 2転ぶな 3義理を欠け と誰かが言っていたのを思い出す  3は 年寄りは義理を欠いても仕方がないので気にするなと言う事だと思う 

旧制中学時代の友人Sとは親しい間柄で彼はよく私の部屋に将棋を指しに来ていた そのSの死亡通知を受けたが 死亡時期のかなり後でもちろん葬式などは済んだ後のことである

遺族の方も私が高齢で葬儀などに出られないことを考慮してのことであると思う もう一人の友人も葬儀は家族だけでいたしました 生前のご厚誼を感謝いたしますとの葉書が来ただけであった

高齢になるとこのように これまでのような交流ができなくなり 親しい友人の葬儀にさえ出られなくなることが分かった これでいいのだと思う これと立場や意味が違うが マッカーサーの老兵は静かに去るのみと言った言葉が身に染みます

PS このカードにはお気づきかもしれませんがミスがあります 令和元年となっていますが二年の間違い 令和になってから丸一年経っていないので間違えたのかもしれませんね