読書2

古畑病院のデイルームに「韓国と北朝鮮はこうなる」という本があった 

呉善花 加藤達也 両人の対話形式の本である 呉氏は韓国出身であるが日本に帰化 加藤氏は産経のジャーナリスト

この書が書かれたのは 文在寅金正恩の会見後であったと思われる

私は 朝鮮半島の将来について いずれは韓国と北朝鮮とは一緒になる その時どちらが主導権を握るのかと考えると 当然 韓国だろうと思っていた 韓国の方が 先進度 経済力 生活水準 すべての点で優っていると思うからである これは かつて西独と東独とが併合した時 生活水準の断然高かった西独が主導権を握ったことでも明らかである 脱北者という言葉はよく聞くが脱韓者という言葉はあまり聞かない これはどちらの方がよいか人々の選択肢を示している

 

ところがこの本は違っていた アメリカ軍がアメリカファーストという事で軍事援助をしなくなり韓国を去った後 韓国は北朝鮮に飲み込まれるという結論である これは正直に言ってびっくりした

手元にこの本がないので どういう過程でそのようになるかは本の通りには忘れてしまって話せないが 想像で私見も交えていえば 軍事力の差があると思う 通常兵器では韓国が優勢であるかもしれないが 北は ロケット&核兵器 という恐ろしい兵器を所有している アメリカ軍がいるときはアメリカの核の傘で対抗できた アメリカが去った後はこれが効かない 北は韓国に圧力をかけて統一

金正恩の圧政に堪えかねてクーデターが起こり 北が崩壊 キム王朝がなくなるなら別であるが 金正恩が健在であれば 北の野望通りになる

まさかと思ったが一理ありそうである そして 北の緒戦半島統一の時おびただしい韓国民が難民となり日本に押し寄せるであろうともいっていた

P.S.

北はかねてから アメリカに 北だけの非核化は嫌だ 朝鮮半島全島の非核化 ならいいと言い 北が核を放棄するなら 韓国にいる核を持つアメリカ軍の撤退を要求していた しかし こうなったとしても 北は生命線であった核を放棄するとは考えにくい 何らかの形で秘密裏に核を持ち続けると思われる

さらにP.S.

最近 北朝鮮のトップ金正恩の重病説が流れて こういうことが起こると この本にあるような歴史はたどらないかと思ったが 金正恩は無事だった この本のようになることもあるかもしれない