読書1

デイルームと言うのは病院の娯楽室という事らしい 古畑病院のデイルームには本がたくさん並んでいた その中に養老孟子の「バカの壁」があった 前に読んだことがあり 面白かったのでもう一度読む気になった 読み出してみると初めて読むかのように ほとんど忘れていることが分かった

その中に 通貨と脳細胞が似ているとの話が出てくる

昔の 金貨 小判 の様に貨幣そのものにそれだけの価値がある金本位制と違い 現在はお金と称する紙幣そのものは紙片であり価値がない管理通貨制度である

いまその本が手元にないので正確ではないが 私なりの解釈で

昔 幕府はお金に困り 金の含有量を少なくした小判を出した 一時的にはこれで凌げたが人々はすぐに価値の少ない小判に気づき それなりのものしか売ってくれなくなった 前と同じ量を買うにはもっとお金が必要になった つまりインフレが起こった

これと違い 管理通貨制度は国家が管理しながら発行するお札の量を決める 極端に言うといくらでもお札を印刷して発行することができる 政府はインフレになるとお金の数を少なくしてお金の値打ちを上げて安く買うことができるようにする デフレになるとお金を多くしてお金の値打ちを少なくして物価高にすると言ったことが自由にできる 国民がこれを認めているのは国家を信頼しているからだ 科学者の養老氏はお金のシステムは人間の脳によく似ていると言う 1円が脳細胞1個の対比している

私は 金融システムは人間が頭で考えたのだから 頭に似ていているなどと単純に思ってしまう

 

第三次世界大戦とまで言われているコロナウィルスの猖獗(しょうけつ)のため国民の経済 生活基盤まで危うくなってきた 安倍首相はこれを打開すべく国民1人一律に10万円を支給するという なぜこのようなことが出来るのであろう

日本は世界でもナンバーワンの債権国である すでにGNPの2倍もの借金を負っている ジンバブエ第一次世界大戦後のドイツのようなスーパーインフレを起こさないのであろうか心配である しかし専門家の中には心配はいらないという人もいる 

政府は国家予算だけでは足りないので赤字国債を発行する 国債を買うのは銀行である 銀行にあるお金は国民の貯金である つまり国民は銀行と言う機関を介して国債を買いとていることになる 幸いなことに日本人は世界一貯金が好きな国民だという だから国民の貯金がある限り大丈夫

なるほど でもいつまでこんなことをして続くのか ある専門家によると2030年ごろには必ず国家破綻が来るという

でも 破綻してもOKだという いままで優秀なのに円高のために売れなかった日本の工業製品はベラボウに安くなった円を武器に世界的に売れて輸出が大躍進 日本の経済はV字回復 

なんとまあ楽観的 でもそうなら嬉しいのだが