野芥子


少し前 NHKで 足元の小宇宙 という番組を放送していた 内容は絵本作家の甲斐信枝が絵の題材となる自然に咲く花を見つけては そこに座り込み何時間もかけて入念に描いてゆく 甲斐さんは普通よく見かけるおばあちゃんのようにみえる 主に描いているのは雑草の花で 花びら1つ1つ 綿毛が飛んでゆく様 種がはじけとぶ様を詳細に観察してそれをスケッチしてゆく 写真をとりことがなくいつも写生である この報道でよく出てきたのが ノゲシ で ケシ の名がついているが ケシの仲間ではなく キク科の花である 甲斐さんはタンポポと比較してタンポポは陽性だが 愛情を込めて こいつ はなんとなく哀愁があると言っていた
そのノゲシが小川のほとりに咲いていた