瞬発力

今年の九州場所の相撲は面白かった 最後まで誰が優勝するにかわからなかった 白鵬が初日から12連勝で批評家も含めて大方の人が白鵬が優勝するだろうと思っていた ところが13日目 11勝1敗の日馬富士に敗れた この時の日馬富士の相撲がすごかった 闘魂ホルモン ノルアドレナリンを全開させて 大きな白鵬を振り回して姿勢の崩れた白鵬をあっという間に寄り倒していた 相撲はあっという間に勝負が決まることが多いので瞬発力のスポーツと言えよう それは勝ち力士のインタービューで 数秒で決まってしまった勝負でも力士が気息奄々としてやっと答えていることが多いのを見ても 一瞬の勝負に使っているエネルギーの凄まじさがわかるというものだ このように短時間にエネルギー全開のスポーツと言えば100メートル短距離競争を思い出すが これとて10秒以上かかる 相撲はもっと速く立ち上がった瞬間からエネルギーを最高値にするスポーツだと思う 日馬富士はこの最高値にもて行く時間が極めて短く あれだけの動きと力を出来るのだろう 一般の人でも 火事場の馬鹿力 などという言い伝えがある 非常時に ノルアドレナリン が大量に放出されてか弱い女性でも大切なタンスを持ち上げて逃げることがあるそうである
日馬富士はこの瞬発力抜群の力士だと思う