チップ(1)

もう45年も前のこと 高校教師の一団に加わりアメリカ カナダを旅行したことがあった 昼飯は各自自由にとることになっていた われわれ数名で どこの町だったか忘れたがインド料理の店に入った 食べ終わってチップを払うことになった15%?のチップを机の上に残して店を出ようとしたとき ウエータが何やらブツブツ言っている 分かったのはテーブルにチップを置くと食器を片付ける人のものになり われわれには何の収入もないといっているらしい それではと ウエータにも15%を払うほど当時の日本人は裕福でなかったので すいません間違えましたと言ってそそくさと店を出たが なんとなく気まずく チップの制度はなんて面倒なんだと思った チップ制度のない日本は単純ですっきりしていて15%などと面倒な算数の問題を解く必要もない
アメリカ人はもともとの習慣だからと面倒に思わないのかもしれない がしかしカフェテリアというセルフサーヴィス形式が流行っているのを見ると やはり面倒だと考えている人が多いのではないか? マクドナルド や サッブウエイなどが 人気があるのは安いというだけでなくチップを払う必要がないという便利さもあると思う