パパママショップ


近所に梅ヶ丘通がある その通りは スパーの信濃屋 電気屋 自転車屋 花屋などがある 道の対岸は信濃屋のワイン館があり酒類を売っている そして雑貨を売っている 若松屋がある だから 小規模ながら分散型のデパートメントストアみたいになっていて ほしいものは大体手に入った
ところが 若松屋が突然店を テナント募集 FOR Rent  の文字を出して 閉めてしまった 聞くところによると赤字経営が続いていたということである
松屋は いわゆるパパ、ママショップ つまり 家族経営の店で 年配の夫婦とその娘夫婦で経営していた 従業員はいなかったと思う 従業員の給料を考えなくてもよかった 其れに立地条件としてバス停の前であり 郵便ポストもある 店も自分のものであるから家賃を払う必要もなかったと思う
だからどうして これだけの好条件を備えていながら 赤字経営に陥ったのか不思議である
雑貨店は品物それ自体が高価なものでなくよっぽど数多く売らないともうけにならないのかもしれない 近所にセブンイレブンがあり競合して敗れたのかもしれない
パパママショップと言うのを聞いたのは 評論家の 竹村健一 がかなり昔ににテレビで そのことを言いていた アメリカでは従来のパパママショップがスーパーやコンビニの出現で次々になくなっている 日本もやがて同じことが起こるのだろうと言っていた
私の子供のころは豆腐屋 乾物屋 魚屋 もち菓子や 米屋 ほとんどがパパママショップであった
松屋は近くにあるのでよく利用していた 何だか最後のパパママショップなくなっているのをみるようでたいへん寂しい