fail-safe

fail-safe という言葉がある 現職時代 英語に堪能なnearbridge 氏から教えてもらったものだが 簡単に言うと 何かfail(ミス)をしたとき safe(安全)な元の状態に自動的に戻る機構または装置をいう
たとえば ボートが多少傾いても元の状態に戻るのは ボートにfail-safeが働いているといえる 
女学院では夏の野尻湖のキャンプでカッターという10人ぐらい乗れるボートが3艘あり 生徒はオールの操作法 協力の仕方などを習いながら湖面の真ん中まで出てゆく楽しい催しであった 院長のN先生は カッターは船が難破したときに使う救命用のボートで 救命ボートが転覆したのでは意味が無いので きわめて安定にできている と はじめて乗る生徒に安心して乗るように教えていた つまりカッターは普通のボートが中で立ち上がったりするとかなり危ないのと 比べるとfail-safeが極めて範囲が広いのである
今 問題になっているオスプレイについて もと オスプレイに関係していたアメリカの軍人が オスプレイは わずかなミスが重大な事故につながることが多いということをコメントしていた これは何を物語っているのであろう つまり オスプレイの fail-safe の範囲が狭く 容易にその範囲を超えてしまうのではないかと思っている
したがって操縦者はfail-safe の範囲を超えないように細心の注意が必要である
 このことがオスプレイ導入の不安の大きな原因になっているのではないかと考えている