朝三暮四という中国の故事がある ある人が飼っているサルに 餌の栃の実を朝3個夕に4個を上げると言ったら サルたちは怒った それでその人それでは朝4個 夕に3個あげると言ったら サルたちは喜んだという話である
名古屋で 河村たかし氏 が10%の恒久減税を掲げて当選した 選挙民としては 減税は耳に心地よく聞こえたのであろう しかし このような大判振舞は 民主党マニフェストに掲げて苦しんでいる 何をするにもお金が必要なのだ もちろん苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)の語があるように 昔から民は過酷な税に苦しんできた 苛斂(苛烈に集める)誅求(殺すほど求める)というから 当時の領主は国の予算以上に税を取り立てて 自分たちの私腹を肥やしていたのであろう 
しかし今の政府は 国の予算より税金を少なく取り 足りないところを国債などの借金で補って国民の必要な条件を満たしている 国だからピンと来ないかもしれないが もし借金までして面倒を見てくれる人がいたら感謝することになると思う だから 税金に関してはあまり文句を言うのはいかがなものかと思っている
税は少ない方がいいに越したことはないが だからといって後から付けが回ってくるようでは 中国のサルの故事になってしまうのではないでしょうか?
民衆迎合(*ポピュリズム)政策を使って当選しても やがて破綻が来る? ギリシャが民衆迎合の政策で最初はうまく行っていたが やがて破綻した 
スウェーデンの政策は高い税金である しかし 国民の話を聞くと政策に満足だという これは苛斂誅求政策でなく 取り立てた税金は国民に還元しているからで 教育 医療 育児 老後にかかる費用は保障されている 国民は生きてゆくのに不安がないから満足度が大きい 高い税金でも国民が納得すればよいということだと思う 
*populismは英辞書では大衆迎合とは別の意味が出てきます 日本だけの使い方なのかもしれません