DNA 対 大脳

NHKの動物の記録映像を見ていると たいてい 最後は親が懸命に子を育てて その子が無事に育って 森の中で一員として生活してゆく 感動の物語というのが多い
動物が子をかわいがり 懸命に育てるのは DNAの命令だという
人間も動物なので このDNAの支配を受ける だから懸命に子を育てようとする
ところが人間は大脳があまりにも発達してため DNAの命令を避けようとすることがある 
近頃 秋田で起こった 綾香ちゃん殺人事件 育てるのが面倒だった と母親が言っている DNAの命令を無視して 自分が楽になりたいと 大脳が命じたのだろう 
これも近頃 福島で 両親が 3歳児に食事を与えず 死なせてしまった事件 
DNAの子育ての命令と 自分たちの生活を比べて 大脳が利己的に自分自身の生活を第一に したほうがいいと決断したのだろう
DNAの命令は それまで その動物が生き続けられてきた金科玉条の知恵なのだ 動物は DNAの命令が 強力に働き それに従うことが多いが 人間だって DNAの命令を もっともだと受け入れて 大脳がそれに協力するようになっているのだが 中にはDNAの命令に従うのは損だと判断することもあるのだ 近頃の少子化も 生めよ 増やせよ というDNAの命令より 子が少ないほうが 楽であるという大脳の判断が勝ったためであると思う 気が付けば 昨年も似たようなことをとりあげていた
http://d.hatena.ne.jp/kutuzawa/20050622