牛丼

いつだったか 少し前 吉野家がストックしていた牛肉を使い 牛丼の限定販売をしたところ 長い行列ができた 牛丼を食べたい人が多くいることが実証された
なぜ牛丼がこんなに人気なのが あるTV番組で分析をしていた
解説者によると 人間を含めて動物の好きなものに 甘味と油がある 牛丼はこの両方を持っている 反対に なぜピーマンが子供に人気がないのか ピーマンは甘くもなく 油もない 要するに うまくないのである なるほど ケーキのほとんどが 甘く バターや生クリームが入っている
一部のフアンにこれほど待たれた吉野家の牛丼であるが 又延期になりそうである アメリカの業者がBSEに危険な部位の背骨を取り除かずに入れてしまったからだ 日本政府の反応は早く 直ちに全面輸入禁止に踏み切った
TVが危険部位を送ったアメリカの業者にインタビューを行っていた その中に“我々は要求を誤解していたが あの肉はアメリカならまったく問題はなく安全なものだ” 
そんなことはわかっている アメリカなら安全だけの条件なら とっくの昔に 輸入解禁になっていたはずだ この業者はなにを理解していたのだろう
しかし この業者の言葉に アメリカ人の苛立ちのようなものを感じる 俺たちが安心して食べている肉を お前たちは なぜ食べないのか お前たちは 一体 何様だと思っているのか
このような潜在的考えの背景があるから 業者も その検査官も 仕事がルーズになる 仕事に身を入れる裏づけが薄いのである
しかしアメリカは売り手 日本は買い手である アメリカの牛肉を本当に売りたいのなら 買い手の条件を 真摯に 聞くべきなのだ