食べ物屋

昔 大島に行ったことがあった 三原山の袂でお土産店と食堂をかねたような店で 親子丼を食べたことがあった 何でこのようなことを詳細に覚えているかというと その親子丼が飛びっきり不味かったからだ 私は食いしん坊で 何でも うまいと感じる方であり たいていは残さずに食べてしまう しかし これはひどすぎた とても完食できなかった
近頃はどこの場末の食堂に入っても こんな不味いものはなく 一応おいしく食べられる
これは味に対して かなりの研究が進んでいて 全体的に 完成度の高いものが残っているためだと思われる 前に子供に円を描かせる話をした うまく描いた円はすべてよく似ていることを述べたが 完成度の高いものは似ているという意味で 味についても似てくると思われる 
学習などで 進化の過程ではかなりの差がある グラフで示すと 進化の過程は右肩上がりでも完成に近づくと グラフが平らになるプラトウ(plateau=高原)という現象に入る
プラトウ内にいるときは 高くも低くもなく同じ状態が続く 食べ物屋の全体的傾向はこのプラトウの状態に近いのではないか
私の好きなトンカツ屋でいうと 有名店のものも そうでないものも さほどの差はなく 皆おいしく食べられる だから 値段の割に 実質的なことがもんだいになる
ラーメンにしても 醤油 味噌 豚骨 などの種類があるが 同じ種類で比べると テレビなどに 大げさに述べられているような差はあまり無いように思われる