複々線工事

かなり前 小田急複々線化が具体的になったとき 完成は平成17年と予定されていた それで私は “ずいぶん のろのろしているなー こんなことでは できる前に また完成した途端 俺は死んでしまうかも”と K氏にいった K氏は元同僚で親しい友達である
このことは2人の間のジョークとして K氏が “そろそろ完成しそうだが 体のほうは大丈夫か?”などと聞いてくる そして “小田急の工事の完成は延びたそうだ もう少し生き延びそうですね”
それで 私は小田急が完成した後は また何か巨大プロジェクトを探して これが完成するまで また生きることにした
いま 世田谷代田付近は工事中であるが 環7の地下を通るので大変なようだ 
なぜこのように長い期間が工事にかかるか 日本は民主主義の国だからである 土地の買収 周辺付近の住民の同意 環境への考察 等々すべてを解決しないとできない 
これは成田空港があれだけの長い時間をかけても 一部住民等の反対で いまだに不完全で 第二滑走路はついに 反対側に延ばすことにせざるをえなくなったことに象徴される
これに比べると 中国の三峡ダムの場合 ダムに沈む土地の住民は100万人 これを移動させなければならない 識者によると環境破壊も大変なものだと言う このような工事を日本でやるとすると永久に不可能だろう とても民意を得られるものではないからだ
しかし この超がつく大変な工事も一党独裁の国ならできるのである