世界の三大 〜

世界の三大なんとか というものがある たとえば 世界の三大料理(フランス 中華 イタリー) 世界の三大珍味(キャビア トリュフ ホアグラ)世界の三大瀑布(ナイアガラ イグアス ヴィクトリア) 資料にもよるが世界の三大美人(クレオパトラ 楊貴妃 小野小町) などなど
ところが ある本に 世界の三大愚建造物というのがあった
万里の長城 ピラミッド 戦艦大和 いずれも莫大な費用と労力をかけて 実用的にはほとんど役に立っていなかったという意味だ 万里の長城 ピラッミド は当時役に立っていなかったかもしれないが いまでは観光資源として非常に役立っている 
しかし戦艦大和だけは別である 全長263m 重量7万3千トン この大きさを比較するのに東京タワーの第一展望台までが150m その上の特別展望台までが250m だから 東京タワーからアンテナ分だけ除いた長さを持っていたという巨艦であった 装備されていた46cmの大砲は当時世界最大最強で水平線にわずかに現れた敵艦を砲撃できた 軍艦同士の戦いならば まさに無敵だった しかし水上特攻作戦として沖縄に向かう途中 敵艦載機の爆撃と魚雷を無数に受けて沈没 不沈艦といわれた 戦艦大和の最後だった やく3000の将兵は大和と運命をともにした
大和の報道は最近のNHKの そのとき歴史が動いた また かなり前に ジャーナリストの 立花隆 の解説で見ることができた 将兵が大和と運命をともにする話で立花隆は涙ながらに述べていた 
戦艦大和は 時代が空母と飛行機の時代に変わっていたのに 巨艦巨砲に絶大な信頼をおいていた 日本海軍の時代遅れの考えで建造されたものだった 実際には活動の機会もないままに 撃沈され 今でも九州沖に将兵とともに眠っている