外から内へ

最近のニュースを見ていると欧米の諸国が外から内へ向かっているような気がする 例えばアメリカはブッシュ政権の時は世界の警察を任じていて 中東のアラブ諸国の争いの平定に当たって来た そのために地上軍を送って乱を鎮めることをしたので 多数の米兵に犠牲者を出した これはそこまでする必要性があるのかという米国民の批判を浴びて 次に選ばれたオバマ大統領は地上軍を撤退させた つまり国外問題より国内の政治に重点を移した さらに今大統領の予備選挙が行われているが 注目すべきは共和党のトランプ氏である スーパーチューズデーで勝ちミニスーパーチューズデーでも勝ち その勢いが止まらない 氏に言い分は メキシコとの国境に万里の長城を築いてメキシコ人を入れないようにする テロを生んでいるイスラム教信者の入国を拒否する 他の国を利するがアメリカのためにならないTPPの参加をやめる 等々 アメリカを前の強いアメリカに戻すというこれは 周囲のことを考えないで アメリカ国内のことばかりを考えているように見えてしまう アメリカ国民が氏に同調しているのは そのように思っている人たちが多数派であるということである
ドイツでは多数の避難民を受けいれて来たメルケルが批判を浴びて州議会選挙で右翼と言われているAfDが勝ち移民に対して排他主義があることが明らかになった これも他利主義より 国内での生活を守ろうよという 外から内への傾向が一段と増したということになる 世界は大筋でグローバル化に向かっている これは事実だと思う しそのかし欠点もあり そのゆり戻しもあり ナショナリズムと言いたくないがその傾向が少し出てきたようにも見える