相撲2

相撲のことはラジオを通じてのことであったが 実際に国技館に行ったことがある 場所中の取り組みではなく 野球で言えばオープン戦にあたる花相撲である この方が切符も取りやすいし ショッキリなどの子供の喜ぶ出しものもあるためでもある
なにしろ仕切りの制限時間10分なので 私たちはおにぎりやみかんなどを食べながら取り組みをゆっくり見る
戦前の国技館だからそう大きくないはずなのだが国技館は子供には大きく感じた 常陸山 常の花 栃木山 などの古い力士に交じって 玉錦 双葉山 などの優勝額がかかっていた
早く行くと 序二段などの幕下の取り組みが見られた この幕下に出羽嶽がいた 貧弱な幕下の力士に比べで圧倒的なモンスターを思わせる巨漢であった 彼は関脇までつとめた力士だったが 故障 病気などで 幕下まで下がってしまったのだ
デワガタケー とか ブンチャーン(彼の名が文治郎)の声援が多くあったが簡単に押し出された  当時モンスターのように見えていた彼がどのくらいの体格だったのか興味があった ネットで調べると 206cm195kg とあった 今で言うと 琴欧州 が204cm142kg 曙 が 204cm233kg 曙を2cm高くして 38kgやせさせると出羽嶽になる 琴欧州がモンスターのように見えないのは周囲の力士が大きくて目立たないためであろう 相撲が全体的に巨人化したのだ
ある日 玉電に乗っていたとき 磐石という幕内力士が席に座っていた 相撲取りの大きさを再認識した 背はそれほど高くはなかったが3人分の座席を占領していた 磐石の相撲面(相撲の面子)の裏に四十貫とあったのを覚えている だいたい150kgである このくらいの相撲なら現代ではざらにある
参考したサイトは
http://www.fsinet.or.jp/~sumo/profile/1.htm