相撲

ニ子山親方がなくなった 偶然にも 子供の若乃花 貴乃花より親方に顔がよく似ている旭道山がある健康番組に出ていたのでなんとなく不思議な気がした
私が相撲に興味を持ったのは 幼年倶楽部新年号の折り込ページで玉錦の土俵入りの全カラー写真を見たときであった 太刀持ちと露払いを従えて相撲人形のような玉錦は実にきれいであった その後のある年 玉錦は全勝で千秋楽を迎える 同じように全勝で千秋楽を迎えた武蔵山?(あるいは男女川だったかも知れない)と対決することとなる 父はどちらが勝つと思うかと聞いた 私は玉錦と答えた
私の言った通り玉錦は全勝優勝をする その後スーパー力士双葉山の出現により玉錦はその位置を双葉山に明け渡す
その時代はテレビなどなくラジオの時代だった 場所は年2場所でラジオにかじりつくようにして聞いていた アナウンサーの名放送 鉄傘下を揺るがす喚声とか 便々たる太鼓腹が波を打っております 得たりや応とうけて 剣が峰懸命にこらえています 新進気鋭の力士 などのフレーズを思い出します いくつかは廃れて 使われなくなってしまった
双葉山が安芸の海に敗れたときは ガーという大音量の中に双葉山が敗れました 双葉山が破れました と何回も言うアナウンサーの声が聞こえた ショックであった 
安芸の海が憎らしかった 父に言うと 父は 子供は強い相撲が好きだからな 自分も子供のとき太刀山が大好きだった この太刀山は相撲史などに出てくるが私も知らない いつだったかテレビの記録映画で太刀山の映像をちらりと見たことがある 筋肉隆々としたツッパリの得意な力士だったことを記憶している