唱歌と民主主義

昔の音楽の授業は唱歌といって主に歌を教えていた
唱歌の点をどう付けていたのかというと 先生が生徒一人一人に歌わせて 上手 下手 により採点していた 一人で歌うので中にはひどく下手な者 上手な者 変な声の者 がなり立てるような者 がいるのを生徒たちにもわかった
ところが合唱になると これらの極端な者は消されて 平均化して けしてうまく心地よいとはいえないまでも ほぼ音符どおりの聞くに堪える正しい歌になっていた
例としては 当たっていないかもしれないが 民主主義とはこのようなものではないかと思う
国民の平均的意見を聞いて ことを決める ほぼ正しい極端でない結果が得られる
実を言うと 民主主義は最良の方法でないかもしれない 民主主義は大衆政治 愚民政治などといわれることがあり ぐずぐずしていて 紆余曲折 非効率なのである 天才的な政治家が独裁的に決めたほうがよっぽど能率的でいい結果が得られるかもしれない 1人の独裁者に任せてとき いいときはいいが 間違うと 極端な方向に行く恐れがある この点 民主主義はより安全なのだ 平均的国民の意見は過激なことを好まないからだ それに大衆は数が多く 急になにかを劇的に変えようとしても 慣性が強すぎてなかなか変わらない 日本は民主主義の国家である 国民の大多数が戦争を起こすのはこりごりだろう また核を持ちたいとも思っていないだろう 国民がそう思っている限り 核武装は民主主義の壁があるので現実にはならないだろう