立ち入り禁止地区

かなり前の事 NHK特集は福島県原発事故で立ち入り禁止になった地域をドキュメンタリーで報道していた もちろん人っ子一人いない 前の商業地区は看板だけ昔のままで残っているが店は閉まったまま 見る人もないまま 草花や季節に咲く花が静かに見事に咲いている びっくりするのは野生動物の跋扈である イノシシはわが物顔に通りを群れをなした駆け抜けてゆく ハクビシンやネズミは空き家に住みつき数を増している イノシシは増えすぎて禁止地区以外まで出てきて農地を荒らしている 駆除しているが増える速度に追い付かないという
放送した後日 この報道に対する ツイートを偶然に見た かなり膨大な量で全部は見切れなかったが7,8割は番組に批判的であった こんな報道なら見るんじゃなかった まるで動物天国を映し出したに過ぎない 原発被害の本質的な報道になったいない などなど
私としてはかなり面白く見ていたので それほどひどく批判されるようなくだらない番組と思っていなかったので意外であった そして何をそんなに怒っているのだろうと想像してみた それは動物たちが高い放射線にさらされていながら 何もなかったように増え続けている これはでは 放射線が生体に被害を及ぼすという報道になっていない 放射線はあくまで恐ろしいものでなければならないのに 逆の事実を報じたかのようになっているからであろうか しかし 家が動物小屋と化しているのは困ったもんだが 動物たちが絶えず強い放射線を浴びても たくましく暮らしているのはグッドニュースだと思っていいだろう
もちろん 放射線が体に悪いのは事実である が このようなグッドニュースはよい所を認めないと福島はいつまでも人が住めない地となり 韓国や台湾などで 福島だけでなく日本産の果物や魚がいつまで経っても食べられないという風評被害の原点になったしまうように思える