HB鉛筆

所さん大変ですよというテレビの番組がある 私はぼんやりとそれを見ていた いつもみているわけでないのでよくは知らないが 実はこの番組は大変でもない小さな話題を取り上げて面白く報じている その日の話題は鉛筆のHBがつかわれなくなって消えてしまうかもしれないというものだった これは驚いた ご存知の通りHBは鉛筆の芯の硬さを示していて それより軟らかいBは書いたときに濃く書ける より軟らかなのが2B、3B・・・・と続く 反対なのはHで これも2H,3H・・・・となる 標準にかけるのがHBで鉛筆と言うとHBが普通であった
ところが今Bや2Bの鉛筆ばかり使われるようになりHBはつかわれなくなってきたという Bや2Bは カキカタ鉛筆 といって小学校の低学年がつかうものであった 低学年の生徒は筆圧が小さく そのために使われていた それが高学年でも使われているという 日本の子供の筆圧が低下しているためらしい
私がT女学院に勤め始めたとき 生徒がよく使っていたのがHや2Hであった なんでHBを使わないのかと聞いたとき 薄く書けると きれいに見えるからという答えが返って来た なるほど 細く薄い字は美しく書くと嫋々とした美人を連想させるのかもしれないと乙女心のようなものを感じたものだった
時代はうつり今はBや2Bが主流であるという 定年になってから30年経ってしまった 女学院の生徒は今どんな鉛筆を使っているのであろうか