時代劇

バスに乗っていたら 記録的長寿番組である 水戸黄門 の最終回の広告が目に留まった 長い間ありがとうございましたとあり 四十何年間続いたそうである 時代劇らしい時代劇がまた1つ消えてゆくと思うとさびしい
私の少年時代 映画館にゆくと必ず 時代劇と現代劇の2本立てであった 俳優も時代劇俳優と現代劇俳優とで別れていた たとえば松竹では 時代劇には林長ニ郎(長谷川一夫) 坂東好太郎 高田浩吉 現代劇には 上原謙 佐分利信 佐野周二 などである
時代劇と現代劇の比率は松竹では同じぐらいだと思っているが 日活では断然 時代劇が主流であったと思う 俳優も坂東妻三郎 片岡千恵蔵 嵐寛寿郎 などの俳優が揃っていた 現代物では 岡譲二 江川宇礼雄 の俳優がいたが 日活の映画館では 大物の時代劇と簡単な現代劇が付属して上映されていた感じであったと思う
さらに新興キネマ 大都映画のなどのプロダクションがあったが時代劇が主で 特に大都映画は時代劇専門のような会社であった
戦後 傾向は 現代劇映画がだんだん多くなってきたと思われるが 東映では 東映時代劇といって まだまだ 時代劇が主に作られていた つまり日本人は時代劇が好きだったのだと思う その時代劇がだんだん少なくなってゆくのは やはり時代の流れであろう