時代劇(2)

私が活動写真 略して活動といっていた映画をみた一番古いと思われる記憶は 山形県の村にある演芸館といっていた芝居小屋のようなところであった 昭和7,8年のころであったと思う どう言うわけがあったのか 小学生一同で見に行った やっていた活動写真は 丹下左膳 であった ちっとも教育的でなかったが おそらく 当時 大評判の活動写真ということで子供にも活動写真の何たるかを知らせるためだったろうと思われる 大河内伝次郎演じる片目片腕の凄み利いた剣の使い手 丹下左膳が 刀の鞘を口にくわえて剣を抜くときが ものすごく格好が良かった 家に帰ってからも竹棒を口にくわえて 刀を抜くようなしぐさのまねを何回もやってみた 
時代劇のパターンは大体決まっていた チャンバラと勧善懲悪である 私が 水戸黄門を時代劇らしい時代劇といったのは この2つの必要条件を満たしていたからだある ビートたけしが 早く印籠を見せれば チャンバラをしなくて済むのにといっていたが チャンバラがなければ時代劇の醍醐味が無くなるというわけである 
時代劇のもう1つの特徴として 善人と悪人とがはっきりしていることである 友達と時代劇を見に行ったことがあったが その友達が あれはイイヤツ とか あれはワルイヤツとか いちいち教えてくれるので 大変うるさく感じた