喧嘩両成敗

ジダンはマテラッツイの 悪口と侮蔑に耐えかねて 頭突きを食わしてしまった 無理にたとえる必要はないのだが 殿中松の廊下にたとえると ジダンは 浅野内匠 マテラッツイは  吉良上野である ここは ゲーム中のサッカーのグランドでござるぞ と とめに入ったのが主審である 幕府役のFIFAはジダンとマテラッツイに対して 似たような罰を与えた ジダンの方がすこしきついかという感じだけで 喧嘩両成敗ということから考えて まあまあ妥当な判断だった思う
松の廊下の事件に 幕府の判定は 浅野には切腹 吉良には何のお咎めもなしという 一方的な罰を下した この不公平な処理は 浅野方の怒りを買い やがて歴史的仇討ち事件となる 友人の歴史家 K氏から聞いた話だが 幕府が公正な判断をしていたら 仇討ちは起こらなかったのかもしれないのだ 
ジダン または マテラッツイにだけ偏った重い罰を与えると 仏 伊 間に気まずい争いごとが起るとFIFAが判断したと思うのだが しかし イタリー側のマスコミは 同じような罰の与え方に不満を表して ジダンにはもっと重い罪を科するべきだとは言っている