二つの本

サラマン ラシュディによる小説 “悪魔の詩”の翻訳者 筑波大学五十嵐一氏が暗殺されてから15年が経ち 時効が成立した “悪魔の詩”は マホメット教を侮辱するものであるとして イランのホメイニ師から 作者サラマン ラシュディは死刑を宣告されている
最近 ブームになっている小説に “ダヴィンチ コード”がある これも キリスト教の侮辱と考えていいような話が載っている この作者ダン ブラウンは バチカンなどから 死刑を宣告されないのであろうか 死刑を宣告されるどころか 映画になったり 解説書が出たりして 便乗したようなブームが続いている この2つの違いはどうしてなのか
イスラムが日に5回もメッカのほうを向き礼拝をするのに対して キリスト教は日曜日に教会に行き 礼拝に出るだけである イスラムの方が生活そのものに深くかかわってきているように思える イスラムは鉄則として 教え を侮辱するようなものを容赦できないのであろう キリスト教は 生活とは もう少し緩くかかわってきているので ダヴィンチ コードのような小説でも 言論の自由として許してしまうのであろうか
イスラムの絆は強く人々に影響しているので 反対者を懲らしめるため 教義のため  自分を犠牲にする人も出てしまう 後を絶たない自爆テロはこれを物語っている 
キリスト教の場合 自殺は自分を殺すという犯罪なのだ 自爆テロは起こらないと思う
宗教とは 元来 人間を幸福に導くのとして誕生したと考えている それが 宗教が原因と考えられる事で 憎しみあってしまうのは誠に残念である