長生きすると言うこと

哲学者であり物理学者でもあったパスカルは 人間はだれでも死刑囚のようなものである いつかは 神の前に呼び出されて 死を宣告されるのである そして宣告されるのが怖いので びくびくしながら待っている と言ったそうだ
先日97歳のもと音楽を教えていたT先生に会った 先生はお元気で 学校の行事に出席されたのだ しかし 先生から この年になると 一ヶ月後に死ぬか 三ヵ月後に死ぬか また1週間後なのか 一年後なのか と考えることになります と言っていた事を聞いた つまり死んでゆく確率の時間間隔がきわめて短くなってしまったと言うことを言っているのである
若者はあと50年60年と死ぬ確率の期間はながく 気にしてなくて ほぼ漠然と長い期間の中には 死ぬこともあるだろう くらいにしか 思っていない または死ぬことも忘れている 
さて私はどうなのだ T先生よりは長いのかもしれない 後5年? 10年? 15年以内? 年をとるということは このように死にたいする確率の期間が だんだん短くなることを示している
大変 長生きをすれば この期間が 月単位で感じようになると言うことなのだ