不動尊と八幡(2)

kutuzawa2010-03-13

大きな袋を肩にかけ 大黒様が来かかると そこへ因幡の白兎 皮をむかれて赤裸
中略
 大黒様はだれだろう 大国主命ととて 国を開きて世の人を 治めなさる神様よ
有名な因幡の白兎の童謡である 何を言わんとしているのかと言うと 大黒様(大黒天)は元来 インド仏教の仏である これを日本人は 大国主命であるとした 
明治時代に神道と仏教を分ける命令がでるまで 日本国民は神仏を明確に分けないで 同じように考えていた つまり仏教と神道の信仰を折衷して融合調和させた これを神仏習合という(広辞苑) 奈良時代から始まったという 菩薩 如来などが 衆生を救うため 姿を変えて 日本の神として現れたという思想である
これによると 大日如来天照大神として現れ 阿弥陀如来八幡神として現れる などなど このように日本人の融通無碍とも思われる発想は 外来の仏教と元来の神道を見事に融和させて信仰の矛盾をなくしている しかし明治の神仏分離令により 分離させられた 調べないと確かでないが 深川の不動尊富岡八幡宮も一緒だったものが 分離させられたものではないか?と思うのである
歌舞伎で 花川戸助六 実は 曽我の五郎 などと ○○ 実は ×× と言う事例が本当に多い 神仏習合の延長線上にある考えではないかと思う
写真は 富岡八幡宮 今年は祖神の応神天皇の1700年に当たる 前の神仏習合によれば 阿弥陀如来八幡神応神天皇になる