懐かしの味(ムギコガシ)

kutuzawa2007-06-05

麦焦がし またはコウセン(香煎)というのは 麦を炒って 粉にしたものを 砂糖と一緒に 型に入れて打ち出したものである 落雁とは材料も違うが 最も違うのは 炒って焦がしてあるので 焦げたような茶色をしていることと 焦がしたときの香ばしい味がすることである
山形では 炒った麦を 石臼で挽いた 単純な仕事なので 子供の仕事でもあった 石臼は重く ごろごろ挽くと 粉が石臼の間から出てくる これを集めて 砂糖を混ぜて 粉のままたべる なかなかおいしい食べ物であった
山形県の物産展で粉のままのコウセンを売っていたときがあった もちろん買ってきてたべた だいぶ前の話しであるので忘れたが たぶん懐かしい味であったであろう