梅4

公園の梅林の中に句碑がある 中村汀女 の俳句である 中村汀女のことは 名前だけしか知らなかったが 句碑の横に解説板があり それを見ると 熊本県の人で 世田谷代田付近に住にすんでいた 句は
   外(と)にもでよ
   ふるるばかりに
   春の月
これも読みにくかったが 解説のおかげで読むことができた 外を “と” と読むのは広辞苑で確かめた ふるる 触れるという意味だろう これはどういう情景なのか 私なりに考えてみた 春の月は朧月が多い 月の光は空間全体に広がって 光を含んだ空間も月のように感じる それで触れそう感じたのであろう 
外に出て御覧なさい  春の月の光が ボーット として大きく広がり  触れるばかりに 感じます (私はこの光を含めた空間の中にあります)
あくまでも私的な解釈である 汀女先生は全然違う意味のことを言っているのかもしれない
”満月を取って くれろと 泣く子かな”と言う誰かの作った句があるが このように単に月が近く見えてという意味かもしれない さて 汀女先生の見た景色は本当はどうだったのだろう