地下都市

9月22日早朝 バスはカッパドキアのカイマクルという地下都市を訪れた いの一番に着いたので まだ入り口は鍵がかかったまま しばらくして人が来て開けてくれた
キリスト教徒がイスラム教徒の迫害から逃れるために秘密の都市であり 蟻の巣を思わせる構造で地下8階まであり4階までの1部が見学コースになっている 中には台所 教会 貯蔵庫 寝室などあったが それを連絡する道が実に狭く 屈んで歩くことになる 屈むのが苦しくなって少し腰を上げると ゴツンとばかり頭をぶつける 帽子をかぶっていたがこんなことが何回かあり 宿に帰ったとき 頭に こぶができているのを発見した
中は乾燥していて涼しく じめじめした日本の穴倉の感じはない しかしこんな生活するのは さぞかし大変だったろう どうやって秘密に食料を運んだのか 岩は凝灰岩で大谷石とおなじものだ 大谷石に比べると硬い感じがしたが 掘りやすいものだろう でも掘ったときの残る石屑をどう処理したのか 脱獄の映画を見ると 出てくる土の処理がいかに大変だったのかがわかる 大量の岩屑を捨てた跡がどこにも残っていないという 不思議な話だ 日本の場合は隠れキリスタンは一般人にまぎれて マリア観音像などを礼拝していたが ここでは 多いときは2万人もいた(カイマクルだけでなく他にもある)という地下都市キリスタンが気付かれずにすごせたとは思いがたい 私は周囲の人は気付いていたが 害にならなかったので黙認していたのではないかと思った
早朝きたのは正解だった 私たちが出ると大勢の人が入り口にまっていた そのなかに かなり太ったおばさんがいたが あの狭い通路を屈みながら通れるかしらと思った
写真はことごとく失敗しましたので サイトの中のPhoto by Hirano をお借りしました