リハビリゲーム

 

f:id:kutuzawa:20211103115140j:plain


子供のころ 少年講談なる読み物があり 英雄豪傑 剣の達人 忍術使いの出る話が載っていた 出てきたのは宮本武蔵 塚原卜伝 岩見重太郎 後藤又兵衛 げんこつ和尚など 全ての漢字にルビがふってあり読みやすかった げんこつ和尚と言うのは無双の力持ちであの重い碁盤を持ち上げて振りロウソクの火を消したり エイッ とばかり碁盤をゲンコツで殴るとそこに拳の凹みができたとか とにかく大袈裟なことが書いてあったが子供のころは信じていた

そのなかで 居合抜き と言う剣法は 鞘から電光石火で刀を抜き 相手を切り 鞘にいさめる技術で この幻の名人は 二人が挨拶した途端 何もしていないのに 相手が倒れる 実はあまりにも速いので目にも止まらなかった まさか?

今日のリハビリゲームは かなり太いストローに ストローより少し細い丸棒を通過させて一定時間に何回通過させることができるかというものであった 居合抜きの様に素早く抜いて 鞘に納めることの繰り返しだ 禁止事項としてストローに収める棒は必ず赤の印の方から入れること

私の番が来た よーいドンで棒を差し込む 棒を抜き取るときストローを持った手と交差して思っていた時より時間がかかる

さらばと ストローを垂直に立てて棒を流し込むようにした これはうまくいったストンと落ちる棒を受けてまた差し込む 前よりかなり効率が良くなった だがこの流れ作業に慣れてスムーズになって来たと思ったら無情にも時間切れのベルが鳴る

結局 19回に終わった 最初のもたもたが無ければもっとうまくいったであろう 最高点25点をたたき出したのは 私より4,5歳若いと思われるお婆さんであった 特別の技術を使ったわけでなく普通に速かった 私の成績は中の上 または上の下であった