街の名探偵

一時より少なくなったとはいえ ミステリーは相変わらず テレビドラマの主流と言える そこで ドラマでなく実際の犯罪の名探偵は誰かと考えてみると それはある人物ではなく 街の方々に仕掛けられた 監視カメラや防犯カメラであると思う 

窃盗犯が行動の一部始終を防犯カメラに写っている報道を見て もう逃れることができないと考えて警察に出頭したという犯人の数がかなり多い 賽銭泥棒の一部始終をカメラがとらえていた ある資産家の家の周りを何回となく行ったり来たりして点検している窃盗団らしいグループ なぜ? 何回となくこれらの怪しい行動がなされるかというとこの家には莫大な現金が置いてあるというガセネタがあったからだという これらの報道は残念ながら顔をぼかしたり赤丸で隠したりしている

おりしも 「ああそうだったのか」という池上彰氏の番組は中国特集であった 中国がほんの短い間に世界第二の経済大国に

なぜなれたのかという解説であった その中に中国では犯罪が急激に少なくなっている という話が出てきた なぜだと思います? 中国は一党独裁を保つために反乱分子を監視するために膨大な数の監視カメラ網を張り巡らせた このために もし犯罪を起こしたら監視カメラ記録されてすぐ捕まってしまう 中国の犯罪に対しての罪は日本などに比べればかなり重く 必ず捕まってしまうような犯罪をする者は極めて少なくなってしまったという 強権政治が思わぬ良い結果を招いたのだ と池上氏は解説していた 日本では収穫前のトウモロコシが何千本も盗まれた 山形ではサクランボウが出荷前に盗まれ 長野では大量のリンゴが無住まれた これらの作物盗難は心が痛む 手塩にかけ営々として育ててさて売り出しに出そうかというとき何もしていない他人が盗んでゆく 果物農家としてはどうにも許せない犯罪だろうと思う もし中国の様に監視カメラ網があれば犯行現場が再現されて犯人を洗い出すことは容易であろう

監視カメラの効果はそれより犯罪抑止力になっていることである あの家の近の付近は監視カメラがあるからやばいと犯人が恐れて犯行を控えることである 監視カメラを増やすことについて よく言われるのは個人のプライバシーが侵されてしまうというおそれである これは前にも書いたことがあるが 普通に暮らしていれば 個人の行動が知れても差し支えはないのではないかと思う 監視カメラに写った普通の画像が公表されることもない 中国の強権政治はどうかと思うが その結果を見れば 日本ももう少し24間働いても何一つ不平を言はない街の名探偵を増やしてみたらどうかと思う