先輩先生の一言

私自身が高齢者なのでその先輩と言うともう存命されていないのであるが

私の知っている もっとも長生きした先生はピアノ科のK先生 100歳を超えて103だったと記憶している 音楽のT先生が97歳であった お二人の共通点はピアノという事になるでしょうか ピアノは複雑に手をつかうので 健康とくに脳の働きに良いと言われているのは事実なのかもしれない そのK先生が同窓会のスピーチで 私の健康法は簡単です 入念に時間をかけて歯磨きをすることです この言葉はどういうわけか頭に残っていて参考になった なるほど歯磨きをほぼ完全にすれば歯周病をふせげる 歯周病菌は口だけの問題ではなく 全身をまわって悪さをするらしい それに歯周病で失われる歯が少ないので じぶんの歯で咀嚼でき 食べたものの栄養価も高くなる 私もすこし真似してみたので自分の歯がかなりのこっている

でも 歯周病については逆のことも考えられるのではないか? 歯周病がひどくて全体の歯を失った人である つまり総入れ歯の人である これらの人は歯がないので歯周もない つまり歯周病にならないわけである 歯周病菌が全身をめぐって悪さをすることもない 総入れ歯というのは物を食べる時不便なここもあると思うが悪いことばかりではないとおもう

昔の先生で この先生を覚えている生徒さんは はかなり年配になると思うが 家庭科の先生でK先生がいた K先生は厳しい先生で ついたあだ名がミンチン女史 私は読んでいないのであるが「小公女」という有名な小説に出てくる厳しい先生の名である

このK先生は年配になるまで独身であったが お姉さんがアメリカにわたっていて牧師をされているF先生の奥さんであった そのお姉さんが亡くなられたので姉に変わって妹のK先生が後添えとしてアメリカに行くことになったのだ

F夫人となられてから時々日本にこられて同窓会にも出席されていた

先生のスピーチの一部をおぼえている みなさん これまでいろいろと好きなものを召し上がられていたでしょうが 人生の半ばを過ぎたこれからは 美味しいものを食べるということより 身体によい栄養ということを考えた食事にしてください なるほど家庭科の先生らしいご意見である

しかし 先生は驚くほど長生きしたかというとそれほどでもなく 食事の注意だけでは敵わないほど牧師夫人としての忙しい仕事があったのかもしれない