稀勢の里(1)

稀勢の里の優勝に関してはあまりにも劇的な優勝であったので 各スポーツ新聞はどれも第一面にでかでかと報じていた 一般紙もこれに準じた感じであった その翌日もワイドショウでは相撲評論家を呼んで解説が行うなど 確かに相撲史に残る大きな出来事であった 評論は尽くされている感じで 私が意見を述べるののは少々気が引けるのであるが 稀勢の里は元来左ききであったが 右が使えるように直した その結果左右両方とも同じように使えるそうである しかし基本的には左が強いのだと思う その左を負傷してしまった この時 誰もが優勝は絶望的で休場となると思ったと思う しかし彼は予想に反して翌日出て横綱鶴竜になすすべもなく敗退 私は彼が新横綱として相撲フアンのため負けてもいいから休場だけは避けて責任だけを果たそうとしたのだと思った
ところが千秋楽で優勝候補の照ノ富士に本割で勝ち 優勝決定戦では右手一本の小手投げで相手を転がした 割れんばかりの歓声とはこのことなのだろう
心配になったのはこの栄光とともに負傷した傷が原因で今後に影響が出ないかということである 何人もの野球のピッチャーなどが肩を痛めて消えていったことか
しかしその後の稀勢の里のインタービューで けがをしないような体づくりを心ががけますと言っていた これは頼もしい 小さな巨人と言われた千代の富士は 肩を脱臼することがたびたびあった 彼はそれを克服すべく肩に筋肉の鎧をつけた それ以来彼の優勝が連続するようになった 稀勢の里もこのように筋肉の鎧をつければさらに強くなるだろう そう願いたい