汚がり

鳥や多くの獣たちは地面に落ちている種や果実を拾って食べている これはごく自然のことである だからもし私がうっかり饅頭を落としてしまって 土の付いているところを拭いて食べてもおなかを壊すことはまずない ただ汚いという感じが残る 何を言いたいのかというと 汚がり と 衛生的とは違うということである
それほど遠くない昔 夢の島 が形成された 夢の島は実はごみの山であった 焼却設備が十分でないそのころ生ごみも燃えないゴミも粗大ごみも一緒にしてそこに捨てた 近所ではハエの大発生などに悩んだこともあった その上に土をかぶせて平らにして平地をつくり公園や運動場にした 人々は何も苦情を言わなかった これと言って実害がなかったためだと思う
豊洲にしても 今度の大阪の森友学園の問題にしても その取り上げ方はかなり違っていても そもそもの原因はその土地の下に埋まっているごみや有害物にある しかし両方ともその上には盛り土がなされていて実用上安全と言っていいのではないかと思う それをわざわざ地下水面まで掘り下げて地下水にベンゼンなどが出たといってもその地下水を利用するのではないので それを問題視するのは100%きれいでないとだめという汚がりのように思えるのだ 現に築地市場でもベンゼンが基準の11〜14倍 ヒ素が1.9倍と検出された しかし 今まで何もなく長い間営業を続けてきた 実害がなかったからだと思う 知らぬが仏と言うことわざがある 知らなくても実害がなければ 私はずぼらな人間であるため それでいいのではないかと思えのだが いけませんかね? 夢の島と比較してしまうとダブルスタンダードのように見えてしまうのですが