カキ


2、3年前からと思われるが 緑道公園に柿が植えられていた ネームプレートに かき とある そのときは 柿の実はまだなっておらず 半信半疑であった というのは 緑道公園の構造が 一番外側の歩道と接するところには桜並木が植えられていて 公園内を流れる小川のほとりには草花や背の低い潅木が植えられている背の低い植物でないと 小川の水面が観察できなくなるからであろう しかし その小川のほとりに かき が植えられているのである 不思議なので広辞苑を引くと柿は10メートルに達するという どうも場違いな感じがしていた しかし 季節が来ると柿の実がなってきた なるほど 柿の実は綺麗に色づいて花と同じように目を楽しませてくれている もしかすると 高木にならないように庭師が選定して 柿の盆栽のようなものを作っているのかもしれない などと考えていた ところが このような柿の実の美しいだいだい色を鑑賞できるのはほんの2、3日であった 誰かがそれを取ってしまいい 今は何もない葉ばかりである おそらく渋柿でなく甘柿なのであろう