農場から工場へ

少し前テレビを見ていたとき アメリカで野菜工場を経営していることを報じていた レポーターは アメリカはもて余すほどの広大な土地を持っていて あえて野菜工場などをつくらなくても土地栽培でいくらでも野菜ができるはずである なぜ工場をつくる必要があるのか その工場経営者に聞いていた 経営者は LEDの人工の光 温度調節 水や二酸化炭素の調節をコンピューターが自動的にやってくれて 人件費の節約になり 何より閉塞された空間であるために 害虫や有害菌と絶縁できるので無農薬で栽培できる この点 露地栽培より有利になる アメリカでさえこの傾向である だから 土地が狭く 農業人口の老化に苦しんでいる日本ではますますこの傾向が強まるであろう 
つまり農業の工業化である スーパーに行くとわかるのだが 安い野菜と言えば もやし キノコ類 豆苗 などなど その共通点は工場生産ができるということである 卵が安いのも養鶏場を見ると整然としていて工場そのものである この傾向は 今は露地で栽培されているもので工場化が難しい野菜なども技術がすすめば工場化されてゆくことも世の趨勢であろう