JUDO(3)

期待されていた 軽量級の福見友子が無冠に終わったのは 意外で日本柔道の前途多難を思わせた それを救ってくれたのが 57k級の松本薫であった とにかく柔道界唯一の金メダルをもたらしたのだ
眼光炯炯と言う言葉を示すのに これほど適した例は無いであろう まさに狼が飛びかからんとしているかのような闘争心がにじみ出ていた
松本はその闘争心通り 次々と敵を倒してゆく そうなると 彼女の人を射すくめるような目つきが 大変魅力的に見えてきた 
テレビドラマで “逃亡者(のがれもの)おりん” がある 女刺客の時代劇である 彼女が おりん のような役をやったら さぞ似合うかもしれないなどと考えてしまった
彼女の表情が豹変するのは 決勝戦に勝ったときである 鋭い目つきから 笑顔にかわった 監督さんが彼女は闘争心であんな表情をしているが 実は美人だといっていたが そう思えるが 私は彼女の狼の表情が印象に強く残り その方が美人だと思ったのだ