優先席

都では 70歳になるとシルバーパスという高齢者用のバスの定期券を発行してくれる 私が最初にもらったときは 無料であった 大変ありがたいことであったが 都もだんだん財政が苦しくなり有料となった 今では1年間2万円ほど支払っている 家内は扶養家族なので千円でいい なんとなく不公平な感じである 家内が貴方は 2万円も乗らないと思うので その都度 払ったらというが 定期を指し示すだけの便利さはそんなことに代えがたい 
高齢者なのだから 老人優先席に座っているが 最初のころ 優先席に座らずに一般席に座っていた ところが一般席が満席になると 若い人が優先席に座ることになる 優先席に座った若い人は なんとなく落ちつかなそうに見えた また あるとき バスの出発前 私を含め 数人の老人が一般席に座っていたとき 運転手が優先席に座るように指導した
なるほど 若い人が優先席に座ると白い目で見られるが 優先席が空いているのに老人が一般席に座っても白い目で見られることはない これは不公平だ 老人が若ぶって一般席に座ってしまうと 若い人の迷惑になることを知り それ以来 優先席を利用しているが 近頃 老人が多く優先席は老人で満席になっていることが多い もちろん そんなときは 一般席かまたは立つことになる