還暦

卒業生が還暦をむかえたというので その同窓会に招待された 60歳または61歳を迎えたのだ 85歳の私から見ればずいぶん若いなあーと思うのだが 彼女たちはそれなりに年をとったと考えているらしい
還暦とは ご存知の通り 十干(甲 乙 丙 ・・・・癸 ) 十二支(子 丑 寅 ・・・亥)の組み合わせ で たとえば 最初の年が 甲子 とすると 翌年は 乙丑 翌々年は 丙寅 このようにして順に組み合わせてゆく 十干が6回 繰り返されると60年 .十二支が5回繰り返されると60年 となり 61年からまた 甲子 の年が出てくる つまり暦が戻って還暦となる 
そんな説明より10進法の十干と12進法の十二支と組み合わせであるから 10と12の最小公倍数60と説明できる
さらに面倒なのは 五行(木 火 土 金 水)と十干とを組み合わせて 甲を木の兄(きのえ)乙を木の弟(きのと) そして丙は火の兄(ひのえ) 丁は火の弟(ひのと)などとなる
甲子(きのえね)醤油などという 醤油があったが いの一番醤油の意味だろう
戊辰戦争とは 戊辰(つちのえたつ)の年に起こった新政府と旧幕軍の間に起こった戦争である 壬申の乱とは壬申(みずのえさる)の年 天武天皇(叔父)と弘文天皇(甥)の間に起こった乱である
これはまったくの想像であるが 水の江滝子(ターキー)は壬辰(みずのえたつ)の年の生まれで 辰(竜)にサンズイを付けて 滝にしたのではないかと思った 考えすぎ?
♪ 村のはずれの船頭さんは 今年60のお爺さん 歳をとっても お舟をこぐときは 力一杯魯がしまる それ ギッチラ ギッチラ ギッチラコ ♪ 
戦前の童謡である 60歳(還暦)は 全くの老人であった 
この歌から 想像できるのは このときの60歳は今の80歳のようである