二人の党首

かなり昔のことである テレビでは司会者に大橋巨泉前田武彦が活躍していた しかししばらくすると両者ともだんだん出なくなってしまった それに控えて 関口宏が 人気が持続して現在でも 司会者として活躍している
理由は巨泉や前武の共通点はやや傲慢な感じがした そのようなことで個性が強すぎて視聴者に飽きられ又嫌われたためだという 関口宏は個性を控えて淡々と司会をしていた つまり淡々とした大人しい司会が自然で嫌気を生じさせない それが長持ちの秘訣であったようだ
ところがこれを政治家の世界に当てはめると 通用しないのである 鳩山首相は名前の通りハト派のおとなしい感じの政治家の1人だと思う ところが世論調査に見られる通り人気がどんどん落ちてきた 
自民党 谷垣党首の場合も同じことが言えそうだ 谷垣氏は宏池会に属し かつて加藤紘一氏の下で働いていた 加藤の乱のとき “加藤先生は大将なのだから云々”の言葉は有名である 加藤紘一氏が 良識派ハト派の議員だったので 谷垣氏もハト派と考えてよい 自民党内でも谷垣総裁に飽き足らない鳩山邦夫 与謝野 園田の議員が離脱するなど批判を受け続けている
小泉前首相は人気があったし 長続きもした 彼は強烈な個性の持ち主であった 国民はその個性に頼りがいを感じていたのであろう
鳩山 谷垣 両氏は総裁なのだからもっと えばって 権力を顕示してもいいのではないか 両名とも批判を受け続けかわいそう過ぎる とは 黄門様といわれている 渡部恒三氏 の言葉である
私は 鳩山 谷垣の両氏とも とてもいい人だと感じているが いい人にありがちな八方美人的でなかなか決まりにくい いい人ということは 政治家の充分条件ではないのだ そして 必ずしも必要条件でもないかもしれない