漫画

現職のころ 六本木交差点に 2軒の誠至堂という本屋があった 1軒は新本屋 もう1軒は古本屋である 学校の帰り 古本屋によく立ち寄った 六本木は 外人が多い街である ペーパーバックの古本がたくさん置いてあった フランス語や英語に興味を持っていた H 先生と一緒のことが多かった 
外人の子供が読んだものなのであろう 外国漫画が山のように積まれていた 非常に安いので 少し買ってみた 大体2種類に分類できた 1つは まったく子供向きのもの つまりアンパンマンの西洋版のようなもの もう1つはスーパーマンを代表する SF的なものであった どちらにもいえることだが 吹き出しといわれている せりふの書いてある 部分が極めて多く びっしりとせりふが書いてある しかも全部が大文字で書いてあるので 読むとすると 貧弱な英語の知識では 大変な努力を要すると言うようなものであった
せっかく買ってきたのだし 苦労して少し読んでみると 日本の漫画と かなり違う事がわかった ストーリーが極めて単純なのだ 
欧米では漫画は子供が読むためのものであり 大人は読まない それに控え 日本では 大学生やサラリーマンが読んでいる大人向きのものもあり だから ストーリーは複雑で面白い この格差は もしも 日本の漫画が外国に輸出されたら 面白さは卓越しているので 人気が出るだろうと思っていた
このことは今や現実となった 日本の漫画は外国でブームになり 漫画のキャラクターグッズなども大変売れているというのがテレビで報じられている
日本は 科学技術ののみでなく 文化も 世界に知られるようになって来た これはかなり昔から その兆しがあったのである