探偵小説

現職のとき 物理準備室での会話である nearbridge 氏との会話で 氏が 最も意地悪ないたずらに 探偵小説の表紙に “真犯人は××です”と書いておく事です なるほど このようないたずらは欧米ではpractical joke と言っているらしいが この探偵小説を読みたくなくなること請け合いである
しかし ミステリーが あふれている今日 たいていの人は慣れてしまって 小説の途中で犯人がわかってしまう
最近は読書力が落ちて あまり読まなくなったが 昔はよく読んだ そのなかで 結果が意外で今でもよく覚えているものがある アガサ クリスティーの アクロイド殺人事件 である これは ナレーションの形で 私は なになに と言う具合に 小説が始まる 最後までわからなかったのは この“私”が真犯人だった これは探偵小説の今までの形を破るもので いままで第一人称が犯人と言うのはなかった 
アクロイド殺人事件はあまりにも奇想天外なトリックだったので 当時 他の探偵小説仲間から 一人称を犯人にしてしまうのは 異端であるといわれたそうだ
おっと これからアクロイドを読む人がいるかもしれない すると 私は nearbridge 氏の言うような 意地悪をしたことになってしまう  
http://d.hatena.ne.jp/kutuzawa/20051108