不意打ち

忠臣蔵のドラマを見ていて不思議に思ったのは 吉良方の死者が17名 と多数の負傷者を出した しかし 赤穂浪士側では ほんの少しの負傷者だけで 死者が1名も出ないことである どうしてなのか 吉良の屋敷は 討ち入りに備えて 警備の侍が 多数寝泊りをしていたはずだ 吉良方にいた剣客の 清水一学なども たいしたこともせず 切られてしまう この差はどうして起こったのであろう
この一方的な だらしのない負け方は 武士として恥ずかしいとばかり 吉良家とりつぶしの一因となっている
池田屋騒動で 宮部鼎蔵をはじめ 多数の勤皇の志士が わずかの人数の新撰組の襲撃により壊滅させられた 
つまり 不意打ちと言うのが キーワード なのだろう 攻撃側は 万全の心の準備ができていて 攻撃すること一点に集中しているのに 受ける側は さー大変だと パニックになったに違い パニックになると そのショックで頭が働かなくなる おそらく吉良方は 日ごろの剣術の方法さえ忘れて 右往左往とめちゃくちゃに刀を振り回すだけだったのではないか
信長の桶狭間の急襲 義経鵯越 真珠湾攻撃 なども不意打ちの効果である いずれも攻撃側の損害は軽微 攻撃されたほうは被害甚大であった