勤労感謝の日

昨日は勤労感謝の日であった 国民の祝日である この日は昔なんと呼ばれていたか 調べてみると 新嘗祭 つまり神様に新しくできた米を捧げて 味わってもらう日であった 子供のころ このニイナメサイということの意味がわからず ただ ぼんやりと 神主さんの祝詞のように なにやら深遠なもの思っていた 
神嘗祭というのもあり この嘗めるという字が本来の なめる ことであったのは 今まで気がつかなかった つまり新米をなめて味わう祭りなのだ
しかし なめる というあまり高尚でもない卑近な言葉がなぜ皇室にも関係する神事に用いられているのか不思議である
それはそれとして 瑞穂の国の名に示されるように 神事は稲作と切っても切れない関係にあったことがわかる
四の字熟語に 臥薪嘗胆(ガシンショウタン)がある 薪に臥し 肝を嘗める ことである 薪の上に寝るのはさぞかし痛くて寝心地が悪いだろう 肝をなめるとさぞかし苦いだろう 昔 中国の英雄が あえて 苦行をして 自己を鍛錬して 初心を貫いたことを示す言葉で ここにも嘗めるという字が使われていた