ビョウヤナギ

今　同じ時期に　キンシバイ　とよく似た黄色の花が咲いている　これを最初に見た時はキンシバイと思っていた　よく見ると　キンシバイとはすこし違うようだ　キンシバイがこっくりとした　カップ状の花なのに対して　これは　花は　はしたないほど　大きく開いてしまって　中のおしべが　ブラシよろしく　自己主張している　名前は　ビョウヤナギ　病院にお見舞いに持っていたら　怒られそうな名前だが　未央柳　とかく　辞書によると　いわれは　中国の玄宗皇帝が住んでいた　未央宮からきたものらしく　玄宗皇帝は未央宮の柳をみて　亡くなった楊貴妃の眉毛を思い出したという　今でも　美人が怒る様を　柳眉を逆立てるなどの表現が残っている
なるほどビョウヤナギの葉は　キンシバイの葉が　横幅が広く卵形なのに対して　細長く柳に似ているといえる　ビョウヤナギもオトギリソウ科であり　私の考えでは　キンシバイ　とビョウヤナギの差は　山桜とソメイヨシノとの差のようなものだと考えている　感じから言うと　古い表現で恐れ入るが　キンシバイが山の手のお嬢さんなら　ビョウヤナギは　おきゃんな下町娘といったところであろうか